なりと
なりと異読 なりとも
助詞副詞
標準
any- (e.g. anything, anywhere, anyone)
文例 · 用例
尚黙りつゞけるとしても、Aは兎も角女給なり、従つて酒場の空気なりと交流が始まる。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
私は今、その世界を聊かなりとも解明したいのであるが、当抵手に負へさうもないことであるから、仮りに、さういふ世界に恋著した宮沢賢治が、もし芸術論を書いたとしたら、述べたでもあらう所の事を、かにかくにノート風に、左に書付けてみたいと思ふ。
— 中原中也 『宮沢賢治の世界』 青空文庫
酒屋の御用聞きが現れて、何なりと御手伝ひしませうと云ふと、有難いが「あれを何処これを何処と、片附けるのは却々自分でないと分らないから」と、それをニコ/\しながら、長々とやるのでその御用聞きはしまひには僕の顔を見て笑つてゐた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
道傍に並ぶ柱燈|人造麝香の広告なりと聞きてはますます嬉しからず。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
たしか『太陽』の口絵にて見たるようなりと考うれば、さなり三条|君美の君よと振返れば早や見えざりける。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
並んで行く船に苅谷氏も乗り居てこれも今日の船にて熊本へ行くなりとかにてその母堂も船窓より首さしのべて挨拶する様ちと可笑しくなりたれど、じっとこらゆるうちさし込む朝日暑ければにや障子ぴたりとしめたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ラムネを取りにやりたれど夜中にて無し、氷も梨も同様なりとの事なり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ようやく十二時となりて、プラットフォームに出でんとすればこの次のなりとてつきかえされし、重ね/\の失敗なりける。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
作例 · 標準
「何かお困りのことがあれば、遠慮なく何なりとお申し付けください」
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どこなりと君の好きな場所へ連れて行ってあげると、彼は優しく言った。
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誰なりとこの提案に異論がある者は、今すぐこの場で述べてほしい。
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標準
even (if it's just ...)
作例 · 標準
「せっかく来てくださったのですから、お茶の一杯なりと召し上がってください」
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了解の返事の一言なりともらえれば、こんなに不安になることはなかったのに。
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少しの時間なりと、君と二人きりで落ち着いて話がしたいんだ。
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標準
either ... or ...
作例 · 標準
「行くなら行く、止めるなら止める、どちらなりとはっきりしてくれ」
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成功するなり失敗するなり、結果を恐れずにまずは挑戦することが大切だ。
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「煮るなり焼くなり、好きにしていいよ」と彼は獲物のウサギを差し出した。
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