御手元
おてもと
名詞
標準
文例 · 用例
併し死体遺棄罪として一応は検事局へ……それから、西谷は、市立精神病院の岡埜博士の御手元へもう一度……爺さん!
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
どうかいつまでも、下碑になりと、御手元にお置きくださいませ」 永々と続いた、フローラの物語は終わった。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
其文句は、此の書面は相違なく御手元に屆くやうに、同時に二通を作つて、二人に持たせて、別々の道を經て送ると云ふのである。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
御通告申上ましたように、詳細は後日決算報告を御手元へ伝記と共に、差上る事になっておりますので、ここでは荒方工事の報告を致します。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
『若し天皇の御手元へ書面を直接差出すだけならば、好い機会が幾らもある。
— 木下尚江 『臨終の田中正造』 青空文庫
お天気が晴候まま、庫に入り古トランクをかきまわしたる所、こんな古書が出ました故、御手元へさし上げます。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
定めて御迷惑と存候がいくら長くてもよしとの御許故安心致、可相成全速力にて取片附一日も早く御手元へ差出し度と存候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
御手元にあの頃の大紋姿甲冑姿の参考あらんと思ふ。
— 木村荘八 『小杉放庵』 青空文庫