月来
げつらい
名詞
標準
文例 · 用例
毎月御命日に欠かさず拝みにお出でなさるのは、あの経師職の息子さんばかりで……」「経師職の息子さんは毎月来るかね」「はい、お若いのに御奇特なお方で……。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
『月来、風病重きに堪えかね極熱の草薬を服しました。
— 帚木 『源氏物語』 青空文庫
七月×日 先月来の悪性の感冒も漸く癒え、この二三日、続けて、碇泊中のキューラソー号へ遊びに行っている。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
雪中行乞で一皮だけ脱落したやうに、腹いたみで句境が一歩深入りしたやうに思ふ、自惚ではあるまいと信じる、先月来の句を推敲しながらかく感じないではゐられなかつた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
あれやこれやと旅仕度をする(来月来々月の旅を予想して)、旅をおもひつつ、旅の用意をととのへることはまことに楽しいものである、他人には解らないで、自分一人の味ふ気分である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
四 木之助は、来る正月来る正月に胡弓をひきに町へいった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
「天下何思何慮、天下同帰而殊塗、一致而百慮」といい、「日往則月来、月往則日来、日月相推而明生焉、寒往則暑来、暑往則寒来、寒暑相推而歳成焉」というが如く、人の運命にもまた自然の消長がある。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
次に「丁巳正月来于東都、年六十四」としてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫