貨
か
名詞
標準
文例 · 用例
今少し貨殖の道に心掛ければよかった。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
そして不幸にも既に言語の通貨となりすましてしまったならば贋金を根絶することに必死の努力を払うべきである。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
初夏の印象昆蟲の血のながれしみものみな精液をつくすによりこの地上はあかるくして女の白き指よりして金貨はわが手にすべり落つ。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
人氣のない構内では、貨車が靜かに眠つて居るし、屋根を越えて空の向うに、遠いパノラマの郷愁がひろがつて居る。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
すべての人生を銅貨にかへて道路の敷石に叩きつけた。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
火夫の走り、車輪の※り、群鴉の喧號する巷の中で、はや一つの胡弓は荷造され、貨車に積まれ、さうして港の倉庫の方へ、税關の門をくぐつて行つた。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
港の雜貨店で この鋏の槓力でも、女の錆びついた銅牌が切れないのか。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
港の雜貨店で ノスタルヂア!
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫