書屋
しょおく
名詞
標準
文例 · 用例
絵葉書屋へはいったら一面に散らした新年のカードの中には売れ残りのクリスマスカードもあった。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
ふと繪葉書屋の表につり出した硝子張りの額の中に見るともない眼をとめると、それはみんななにがし劇場の女優の繪葉書で、どれもこれもかね/″\見馴れた素顏のでした。
— 水野仙子 『冬を迎へようとして』 青空文庫
その後さきにいつた岡本がまだ存生中で或日なにかのことで自分の家へ來たことがあつたがその時にどういふことであつたか「我が俳句」の話が出てそれを岡本に見せたところが此の獺祭書屋主人といふのは俳人子規の別號である、子規といふのは肺病でどうだとかいふことを語つた。
— 長塚節 『竹の里人〔一〕』 青空文庫
この今一人の三右衛門は喜多氏、名は慎言、字は有和、梅園また静廬と号し、居る所を四当書屋と名づけた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
これに反して柳原書屋の名は、お玉が池の家が柳原に近かったから命じたのであろう。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
別号には観柳書屋、柳原書屋、三亦堂、目耕肘書斎、今未是翁、不求甚解翁等がある。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
署其室曰実事求是書屋。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
斎は簾を実事求是書屋に懸けて客に誇示してゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫