粒々
りゅうりゅう
名詞
標準
each grain
文例 · 用例
いわゆる『粒々辛苦の末に開拓した経済的基礎』が、水泡に帰するだろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ここまででも粒々辛苦のあとは兎に角、察せられるのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
まことや金一百円、一銭銅貨一万枚は、これ等の細民が三四年間粒々辛苦の所得なるを、万一|咄嗟にこの大金を獲ば、蓋し異数の僥倖にして、坐して半生を暮し得べし。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
庭の紅梅の粒々の蕾は、ふくらんでいた。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
わしはこの子にわしが六十年間かかってためた粒々の小銭、五百文を全部のこらず与えるものである。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
浪のように起伏する灯の粒々やネオンの瞬きは、いま揺り覚まされた眼のように新鮮で活気を帯びている。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
かの女は「闇中に金屑を踏む」といふ東洋の哲人の綺麗な詩句を思ひ出し、秘密で高踏的な気持ちで、粒々の花の撒ものを踏み越した。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
此時に於て、左岸の農夫は運命の我に與みせざるを歎じ、右岸の農夫は自己の熱汗の粒々辛苦の結果の收穫を得たことを悦んだとすれば、其の兩者はいづれも欺かざる、又誤まらざる、眞事實と眞感想とを語つて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
新米の粒々が立っていて、炊き上がりの香りが食欲をそそる。
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ザクロの実を割ると、中から宝石のような粒々がこぼれ落ちた。
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朝露が葉の上に粒々と並び、朝日を浴びてキラキラと輝いている。
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