西寄り
にしより
名詞名詞-の形容詞
標準
westerly
文例 · 用例
橋の中ほどから西寄りの所で電車の座席から西北を見ると、河岸に迫って無骨な巌丈な倉庫がそびえて、その上からこの重い橋をつるした鉄の帯がゆるやかな曲線を描いてたれ下がっている。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
さしも天下に覇を称えられていた周室はすっかり衰えて形式だけの存在になったが、その都である洛邑はやっぱり長い間の繁昌の惰性もあり地理的に西寄りではあるが当時の支那の中心に位し諸国交通の衝路に当りつつ歌舞騒宴の間に説客策士の往来が行われ諸侯の謀臣と秘議密謀するの便利な場所であった。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
というのは漆山文子のいる畳屋町は笠屋町から心斎橋筋へ一つ西寄りの通りだから、私はすぐにでも文子に会える、とたのしみにしていたからです。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
そして其処からてくてく歩いて、野原の中の西寄りに在る唯一の集落須山村というまで、軽い傾斜を四里があいだ片登りに登って行った。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
――Y港の西寄りは鉄道省の埋立地になって居り、その一帯に運河が鑿られている。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
町の西寄りのはづれに、城山といふ小さいけれど嶮しい山が孤立してゐました。
— 若山牧水 『金比羅參り』 青空文庫
――見つかると困るから、遠くを廻らう――といふので、はじめから二人は彼等を避けて、街をまはつてずつと西寄りの濱邊に降りたのである。
— 牧野信一 『痴日』 青空文庫
両国橋の西寄りに当って、人の飛び込んだような水音が響いたので、西両国の橋番小屋から橋番のおやじが提灯をつけて出た。
— 金の蝋燭 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
風は一日中、西寄りから吹いていた。
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天気予報によると、明日は西寄りの風が強くなるそうだ。
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その岬は、常に西寄りの強い波に晒されている。
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