槍試
やりみ
名詞
標準
文例 · 用例
逃げ足の立った見物は、ここでまた引返して四方から取囲むとこれは思いがけぬ槍試合、槍を上段につけたまま兵馬が一歩進むと米友が一歩退く。
— 間の山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
近頃、講談や浪花節で「長短槍試合」といふのを、よく、やる。
— 坂口安吾 『死と鼻唄』 青空文庫
そこで、長を主張する者と、百名づつの足軽を借りうけて、長短の槍試合をすることになつたが、長を主張した者の方では連日足軽共に槍の猛訓練を施すにも拘らず、秀吉の方は連日足軽を御馳走ぜめにし、散々酒浸りにさせるばかりで、一向に槍術を教へない。
— 坂口安吾 『死と鼻唄』 青空文庫
エリザベスから彼女の将棋の駒の一つの黄金の女王を頂くために、槍試合の功を建てた。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
このときも「太閤記・長短槍試合」のように、長竿が有利か短竿に分があるかという議論が出た。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
昔は貴婦人達が騎乗槍試合に彼女達の名誉をかけて戦いに行く騎士達に、甲冑、剣、兜、鎖帷子、馬を与えたんじゃなかったかしら?
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫
維新前の死罪、打首、鎗試し、火あぶりの実見談などを、昔の人には珍らしい科学的な記載によつて話された時などは一人の生徒が脳貧血を起して退席した位であつた。
— 寺田寅彦 『蓑田先生』 青空文庫