零露
れいろ
名詞
標準
dripping dew
文例 · 用例
蓋し夜來の零露、曉寒に逢うて氷れるもの、土俗呼んで、『しが』とは云ふなり。
— 大町桂月 『春の筑波山』 青空文庫
照斑あをき冠毛や、瑠璃色背にながれて、さながら水曲の水脈にまがひ、はた長嘴の爪紅は、零露を啜るにふさひたりな。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
祁山悲秋の風更けて、陣雲暗し五丈原、零露の文は繁くして、草枯れて馬は肥ゆれども、蜀軍の旗光なく、鼓角の音も今しづか、丞相病篤かりき。
— 土井晩翠 『新詩發生時代の思ひ出』 青空文庫
星落秋風五丈原(一)祁山悲秋の風更けて陣雲暗し五丈原零露の文は繁くして草枯れ馬は肥ゆれども蜀軍の旗光無く鼓角の音も今しづか。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
金吾 そんな……(ドシン、ドシンと石の音)香川 (それに合せて、支離めつれつな調子で歌「五丈原」)祁山悲秋の風ふけて陣雲くらし五丈原零露の文はしげくして草枯れ 馬は肥ゆれども……(「零露の文は」の所からオフになって)敦子 (中年)その時の賢一さんの胸はさぞつらかったろうと思います。
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
青|瓊玉かゞやく天に、 れいろうの瞳をこらし、これはこれ悪業乎栄光乎、 かぎすます北斎の雪。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
山の名の起原についてはそれぞれいろいろの伝説があり、また北海道の山名などではいかにももっともらしい解釈が一つ一つにつけられている。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
これまでの私の句は酒(悪酒でないまでも良酒ではなかつた)のやうであつた、これからの私の句は水(れいろうとしてあふれなくてもせんせんとしてながれるほどの)のやうであらう、やうでありたい。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
作例 · 標準
早朝の庭園では、葉末に宿った零露がきらきらと朝日を反射していた。
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蜘蛛の巣にかかった無数の零露が、まるで宝石のように輝いている。
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一歩草むらに足を踏み入れると、ズボンの裾が零露でしっとりと濡れた。
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