大写し
おおうつし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
close-up
文例 · 用例
しかし物を言っている顔の大写しなどの場合には、この耳と目との空間知覚の齟齬が多少は起こるかもしれない。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
あの大きな口の中の造作でも、それが大写しになってそれだけになって現われるときに始めて吾々は十分な注意をそれに集中することが出来るのである。
— 寺田寅彦 『教育映画について』 青空文庫
これで思い出すのは、いつかウーファの教育映画で本物の生きた「ひとで」のきわめて鮮明な大写しを見た、その「科学的なひとで」のほうにかえってはるかに美しく真実な詩があった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(2)』 青空文庫
同じようにこの呼吸のうまい他の一例は、停車場の駅長かなんかの顔の大写しがちょっと現われる場面である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
ただ錯雑した混乱のあらしの中に、時々瞬間的に映出される白馬のたてがみを炎のように振り乱した顔の大写しは「怒り」の象徴としてかなりに強い効果をもっていたようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
歌っているアルベールの大写しの顔と交互に彼を取り巻いているいろいろな顔が現われる。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
これと反対の場合は映画における大写し、いわゆるクローズアップの場合である。
— 寺田寅彦 『生ける人形』 青空文庫
それだから大写しの顔や手は、決して「芝居」をしてはいけないことになっている。
— 寺田寅彦 『生ける人形』 青空文庫
作例 · 標準
例句