酷のある
こくのある異読 コクのある
表現形容詞-語幹
標準
full-bodied (e.g. wine, sake)
文例 · 用例
可憐な都会の小学児童まで動員してこの木枯しの街頭にボール箱を頸にかけての義捐金募集も悪くはないであろうが、文化的国民の同胞愛の表現はもう少し質実にもう少しこくのあるものであってもよいと思われる。
— 寺田寅彦 『新春偶語』 青空文庫
ちゃんと筋が通って、ひと口飲んだら身の毛がよだつというこくのある話をするんですよ。
— 左刺しの匕首 『右門捕物帖』 青空文庫
音に名だけえむっつり右門のだんなは、ああいうこくのあるお顔をしていらっしゃるんだッ。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
もつとこくのあるものを求める心は、こんな場合にも起るのであつた。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
先生はお一人なので晝は朝飯をかねてパンか何かで簡單にすませ、夕方は町へ出てかなりこくのある食事をとられるのが習慣であつたから、いきほひ私達は美食の御相伴にあづかることゝなつた。
— 木場貞 『來訪者のモデル』 青空文庫
自分の中に徐々展開するものが感じられているものだから、キャスリンの内部世界と全く違ったもの乍ら、小さい蕾が一つ一つ枝の上で開いて行くようなこまやかな、真面目な、地味なそのくせ、胸の切ないように活々した感覚のリズムが、このひとの日記のこくのあるところと調和して、いいこころもちです。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
コーヒーはおいしく、葉巻は柔らかく、そのこくのある風味を彼は好んだ。
— アルジャナン・ブラックウッド 『秘密礼拜式』 青空文庫
そのリストなどは、老巧練達を極めたもので、レヴィツキーなどよりは、物によってはこくのある演奏を聴かせてくれたが、うまかるべき筈のショパンには、幻滅を感じた人が甚だ少くなかったことであろう。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
作例 · 標準
このワインは、豊かな香りと酷のある味わいが特徴です。
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酷のあるコーヒーを飲んで、午後の仕事に集中した。
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料理には、酷のある赤味噌を使うと深みが増す。
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