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沮洳

沮洳
名詞
1
標準
文例 · 用例
瘴癘の氣の多い卑※地に入つて病を得、沮洳の地に遊んで瘧を得たり、水邊に長坐してレウマチスを得たりするが如きは、公務ででもあらば是非も無いが、さも無ければ自ら招いたと云はれても是非が無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
古は湖底か沮洳地ででもあつたかと思はれるのが戰場ヶ原である。
幸田露伴 華嚴瀧 青空文庫
蘆の枯れ葉が日を浴びて立つ沮洳地のような平地が目の前に広がっていた。
有島武郎 或る女 青空文庫
寺内の墓地は半ば水に浸されて沮洳の地となり、藺を生じ芹を生じてゐる。
森鴎外 壽阿彌の手紙 青空文庫
火は防いだが、沮洳地の車行の困難は言語に絶した。
中島敦 李陵 青空文庫
四日市に住んでいる漁師の一人は、伊勢の海へ漁に往くつもりで平生のように釣道具を持って家を出たが、海岸へ出ようとする路傍の沮洳地には、平生雁や鴨がいるので石を投げて当ると時たま其の肉に有りつくことができた。
田中貢太郎 青空文庫
漁師は其の朝も三つ四つ石を拾って往って、土手の下の沮洳地を見ると、枯蘆の中に雁の群が餌をあさっていた。
田中貢太郎 青空文庫
不意の襲撃に驚いて雁の群はどうと云う羽音を立てながら、明け放れたばかりの微靄のある空へ飛んだが、一羽の雁は石に傷ついたのか沮洳地の上を放れなかった。
田中貢太郎 青空文庫