旧恩
きゅうおん
名詞
標準
old favors
文例 · 用例
将門は旧恩ある太政大臣忠平へ書状を発した。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
或は之れ、なつかしき杜陵の母校の旧恩に酬ゆる一端かとも被存候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
自分はどうにかして旧恩に報いなくてはならない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
恋のごと旧恩のごと身にしむと月の光を思ふ秋かな 昔から今まで月の歌は数限りなく作られこれからも作られるであらうが、月の光その物を抽象して示す場合は極く少く、大抵は月光を浴びた環境及び之に対する印象を詠むのであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
然るにこの歌は秋といふ以外は一切の外境に触れず月光そのものに恋を感じ旧恩を感じて之を人に伝へるのである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
ことに旧恩と月光などは詩人の媒介なくしては結合する機会はあるまい。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
けれどもその後私は毎度本人に逢うて仮初にも怨言を云た事のない所ではない、態と旧恩を謝すると云う趣ばかり装うて居る中に、又もやその大切な原書を盗写したこともある。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
ただ仏祖の旧恩を守って、道を道とするに、どうして片手落ちの異見を受くべきであろうぞ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
あの時の旧恩を忘れることはありません。
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先輩の旧恩に報いるため、私も後輩の面倒を見よう。
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旧恩を頼って、古い友人に助けを求めた。
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