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深潭

しんたん
名詞
1
標準
abyss
文例 · 用例
そうして一行は東俣谷の、オリットの小舎に着いた、私が恐い、怖ろしい念いをしながらも、もう一遍後髪を引かれて見たいとおもった小舎の前の深潭は、浅瀬に変って、水の色も、いやに白っちゃけてしまった。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
深潭が、また一つある。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
およそ鐘が淵と名づくるの深潭諸国に甚だ多し、皆必ずしも梵鐘の沈むの故を以てのみ名づけんや。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
けれども私は、よほど頭がわるく、それにまた身のほど知らぬ自惚れもあり、人の制止も聞かばこそ、なに大丈夫、大丈夫だと匹夫の勇、泳げもせぬのに深潭に飛び込み、たちまち、あっぷあっぷ、眼もあてられぬ有様であった。
太宰治 困惑の弁 青空文庫
生命なき一ヶの機械にすぎざれど、さすがにかの欧米の天に雷の如く響きわたりたる此等楽聖が深潭の胸をしぼりし天籟の遺韻をつたへて、耳まづしき我らにはこの一小機械子の声さへ、猶あたゝかき天苑の余光の如くにおぼえぬ。
石川啄木 閑天地 青空文庫
まさしく瑠璃の、群青の深潭を擁して、赤褐色の奇巌の群々がかっと反射したところで、しんしんと沁み入る蝉の声がする。
北原白秋 木曾川 青空文庫
こうして急流は変じて深潭となり、山峡の湖水となり、岩はその根を没して重畳奇峭の趣を少からず減じてしまったと聞いた。
北原白秋 木曾川 青空文庫
その本流と付知川との合流点を右折して、その支流一名|緑川を遡航する舷に、早くも照り映ったのは実にその深潭の藍碧であった。
北原白秋 木曾川 青空文庫
作例 · 標準
深潭を覗く者は、自らも深淵に引きずり込まれぬよう注意せねばならない。
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その湖は、底知れぬ深潭を湛え、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
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深潭の奥底には、まだ見ぬ未知の生物が生息しているのかもしれない。
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深潭(しんたん) — 幻辞.com