十年
じゅうねん
名詞
標準
ten years
文例 · 用例
然し私にはそれが十年二十年で可能とは見えませんし、猶それが可能となるためにはもう一寸何かの要素が加はらなければならないのではないかと考へられます。
— 中原中也 『近時詩壇寸感』 青空文庫
僕は彼の詩集、「春と修羅」を十年来愛読してゐますが、自分が無名のために、此の地方で印刷された驚くべき詩集を、皆さんにお知らせする術を持ちませんでした。
— 中原中也 『宮沢賢治全集刊行に際して』 青空文庫
〔こはドロミット洞窟の〕宮沢賢治こはドロミット洞窟のけ寒く硬き床なるを幾箇の環を嵌められし巨人の白き隻脚ぞかくて十二の十年は事なきさまに燃え過ぐる
— 宮沢賢治 『〔こはドロミット洞窟の〕』 青空文庫
それは我々の前には近々七十年以前に、急劇にも西洋文学といふ、目新らしい様式の文学がドヤドヤ現れて来たといふことであり、それの消化は未だ甚だ不十分であるといふことである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
フォルムのない競技で以て、徒らに勝たうとばかりしてゐるやうなもので、仮令勝てたにしても、競技そのものを楽しむ気持はなく、勝つた時に熱病的に嬉しいだけで、十年の後に回想したらば、なんといふこともなかつたと、呆然としなければならない始末だらう。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
トリスタン・コルビエールは、千八百四十五年、七月十九日、午前八時、モルレーに於て汽船会社の社長の息子として生れ、千八百七十五年、三月一日午後十時同所で死んでゐるから三十年に足らぬ生涯であつた。
— 中原中也 『トリスタン・コルビエールを紹介す』 青空文庫
三十年近く広島といふお天気の好い街の教会で伝道婦として働いたその叔母の甘えた気持が――といつて別に当人甘えたといふのでもあるまいが、その生活といふものがそも/\甘えたものであつたのではあらうが、そいつが癪に障つたね。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
僕の方はと云へば、尠くとも叔母の目には、中学を出たつきり上の学校へも行かず、十年ブラブラしてゐるブラ公なのだ。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
作例 · 標準
この町に住んで、もう十年になるんですね。
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