下医
かい異読 げい
名詞頻度ランク #2857 · 青空 0 例
標準
bad physician
文例 · 用例
なほ鬼頭少佐の負傷は、可なりの重傷であるが、鉄道省の山下医師、並に時を移さず駈けつけた白石海軍軍医大佐の手当によつて、奇蹟的に生命は取止め得るものと思はれる。
— 岸田國士 『双面神』 青空文庫
十二時半に迎へ来り、駒込の木下医院へ、清のお尻の腫物診て貰ふ。
— 昭和十五年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
六月四日(火曜) 十時起き、女房・清同車、駒込の木下医院へ下ろして、中泉眼科へ寄り、それから寺木歯科へ。
— 昭和十五年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
六月七日(金曜) 十一時半に出て、女房・清を駒込の木下医院へ送り、十二時半、晩翠軒へ。
— 昭和十五年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
街の片側は翳り、片側は日射しをうけて、あつたかいけざやかにもわびしい秋の午前です。
— 中原中也 『死別の翌日』 青空文庫
なれは喜ぶなが影の、すがたの海に跳び入りて、眼に腕にかい抱き、それな固有のざはめきに、なれがこゝろはなごむなり、抑へがたなきはた荒き、浪の歎きのかの響き もはや眺めてはゐられなくなつた、跳び込んで、眼に腕にかい抱き、それな固有のざわめきに、なれがこころはなごむのだ。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
これは何も何方に近いから良いとか悪いとかいふのではなくて、尠くとも一般からは却て短歌より発展して出来たものとされてゐる新短歌が却てその精神に於て俳句に近いといふことを注意してみたかつたまでである。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
講述する耕作法その物は、かいさ詰らぬものであるが、農学士は心理的には、甚だ発達してゐて、聴いてる方では、耕作法としては何が何やら分らぬ乍ら、なんだか好いことを教へて呉れつゝあるやうに思はれてならないといふ場合である。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫