空しく
むなしく
副詞頻度ランク #29987 · 青空 0 例
標準
in vain
文例 · 用例
ああふるさとの永日に少女子どものなつかしさたとしへもなきなつかしさやさしく指を眼にあててももいろの秋の夕日をすかしみるわが身の春は土にうもれて空しく草木の根をひたせる涙。
— 〔菊もうららに〕 『秋日行語』 青空文庫
かくばかり我に信なきともがらに、なにのかかはりあるべしやは、空しく坐して祈り、遠き遍路に消え殘る雪を光らしむ、いのちはひとりのもの、ただ我が信願をかくるにより、木ぬれにかかり、有明の月もしらみてふるへ悲しめり。
— 萩原朔太郎 『黎明と樹木』 青空文庫
彼はその生存した時代において、ほとんど全く認められず、空しく窮乏の中に死んでしまった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
その氷山の嶋嶋から、幻像のやうなオーロラを見て、著者はあこがれ、惱み、悦び、悲しみ、且つ自ら怒りつつ、空しく潮流のままに漂泊して來た。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
空しく君を望み見て百たび胸を焦すより死なば死ねかし感情のかくも苦しき日の暮れを鐵路の道に迷ひ來て破れむまでに嘆くかな破れむまでに嘆くかな。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
墓前花堆うして香煙空しく迷う塔婆の影、木の間もる日光をあびて骨あらわなる白張燈籠目に立つなどさま/″\哀れなりける。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
種崎の渡しの方には、茶船の旗が二つ見えて、池川の雨戸は空しく締められてこれも悲しい。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
駒ヶ岳の白い頭は、白崩山の名を空しくせずに、白く禿げて光っている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
作例 · 標準
捜索隊による懸命な救助活動も空しく、行方不明になっていた登山者は遺体で発見された。
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数ヶ月に及ぶ入念な準備が空しくなり、楽しみにしていたイベントは嵐で中止を余儀なくされた。
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彼の誠実な訴えも空しく、周囲に広まった誤解は一向に解けないままだった。
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