稲こき
いねこき
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
rice threshing
文例 · 用例
自分は老いた兄夫婦が、四五人の男女と、藁におで四方を取りかこったにお場でさかんに稲こきをしてるところを驚かした。
— 伊藤左千夫 『落穂』 青空文庫
褐色の連続を点綴する立看板の林――大学眼薬、福助|足袋、稲こき親玉号、なになに石鹸、仁丹、自転車ソクリョク号、つちやたび、風邪には新薬ノムトナオル散、ふたたび稲こきおやだま号、ナイス印万年筆、スメル香油、何とか歯みがき、& whatnot。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
我も行きえじと思へども、またゆくりなく 逢ふことも有らむ※秋訪田家余所人は見なれぬ里の一くるわ 稲こきやめて、我をゆびさす※山家老松眉白き翁出で来て、千とせ経る 門の山まつ 撫で褒むるかな※漁村家々の窓の火あかし。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
女二人が錯々と籾を振ったり、稲こきしたりしているに引替え、この雇われた男の方ははかばかしく仕事もしないという風で、すこし働いたかと思うと、直に鍬を杖にして、是方を眺めてはボンヤリと立っていた。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
岩手県|上閉伊郡で、秋の稲こきの時に足元に散る残穀から製するというツンジョオダンゴも(遠野方言誌)、土穂の訛語であることは明らかだが、これはいかなる機会に作るのか、まだ確かめられていない。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
昼は稲を刈り夜なべには稲こきをする と本陣がいったがもう暮れてきたのに田畑にはしきりに人の影がうごいてなにか堆く積まれた。
— 中勘助 『島守』 青空文庫
この語の行われている区域は、日本海側では越前・加賀・能登などで、ミテルを終了するの意味に用いている地方ならば、稲こきの完成をコキミテと謂うのは当り前の話だが、それが今ではもう分らなくなろうとしている。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの千歯扱きを使って稲こきを体験したが、意外と力が必要で驚いた。
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「ほら、こうやって力を入れると、稲こきで籾がバラバラと落ちるのが面白いね」
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稲こき作業の効率化は、日本の農業の歴史において重要な転換点だった。
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収穫した稲を脱穀機にかけて、一気に稲こきを進めていく。
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