混乱状態
こんらんじょうたい
名詞
標準
state of confusion
文例 · 用例
隔壁が除かれてももはや最初の混乱状態には帰らない。
— 寺田寅彦 『言語と道具』 青空文庫
私はだれかの物理学史を読んでいるうちに、耶蘇紀元前一世紀のころローマの詩人哲学者ルクレチウス(紀元前九八―五四)が、暗室にさし入る日光の中に舞踊する微塵の混乱状態を例示して物質元子(1)の無秩序運動を説明したという記事に逢着して驚嘆の念に打たれたことがあった。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
惟光の頭も混乱状態にならざるをえない。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
日本の無条件降伏は、彼等が内心軽蔑しながら服従を強いられてきた権威の失墜を実感させたと同時に、それにつづく国内の混乱状態はこれらの作家に人間的社会的モラルの発展的なよりどころを失わせた。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
「あなたのような方、ウチのお客様にはじめてですわ」 フンゼン突撃はよかったが、真に迫るを通りこして、ビジネスだか本音だか国境不明で、突撃戦はたちまち混乱状態。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
それよりも手っ取り早いのは、もう少し手強く江戸の内外を荒して、全くの混乱状態に陥れるに越したことはないと唱導するものもある。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
かくて、熊はさんざんに荒れ、人はさんざんに蹂躙し合って、名状すべからざる混乱状態を現わしているうちに、道庵の姿も、いつのまにか演壇から没して、逃げたのか、つまみ出されたのか、それとも群衆に踏みつぶされてしまったのか、影も、形も、見えないという有様です。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
詩は空想の産物で迷信とは隣りづき合いをしている、科学は既に完全に陸上を征服し今や空飛ぶ小鳥の力を奪い水を潜る魚の力を奪い、やがて有ゆるものを征服するの使命を持つ――」 この一行は今混乱状態となって栗の大木の下で、ごちゃごちゃと中休をしながら相手次第に火花を散して誰一人仲裁の任に当ろうとする者もない。
— 中里介山 『山道』 青空文庫
作例 · 標準
震災直後の被災地は、通信網が途絶えて情報が遮断された混乱状態にあった。
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頭の中が混乱状態になり、簡単な計算さえも間違えてしまうほど焦っていた。
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指揮系統が麻痺した軍隊は、敵の奇襲を受けて修復不能な混乱状態に陥った。
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