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機縁

きえん
名詞
1
標準
opportunity
文例 · 用例
僕がド氏の名を初めて知り、その作品を讀む機縁になつたのも、實は白樺派の人に教はつた爲であつた。
萩原朔太郎 初めてドストイェフスキイを讀んだ頃 青空文庫
ポオも、ニイチェも、ショーペンハウエルも、僕はすべて我流の仕方で、神經生理學的に讀むのであり、さうでない限り、僕に讀書の興味はないのであるが、ドストイェフスキイの場合は、僕との氣質的類似の機縁で、特にそれがはつきりして居た。
萩原朔太郎 初めてドストイェフスキイを讀んだ頃 青空文庫
そこで初めてドストイェフスキイが、眞の文學的本質によつて理解される機縁が來た。
萩原朔太郎 初めてドストイェフスキイを讀んだ頃 青空文庫
右の文中にもある通り私の小著『日本山水論』を、山崎直方氏に見せたのは花袋で、山崎氏と私と知り合いになったのも、それが機縁の一つであったことと、信じている。
――田山花袋氏―― 紀行文家の群れ 青空文庫
そのような律動のある相が人間肉体の生理的危機であって不安定な平衡が些細な機縁のために破れるやいなや、加速的に壊滅の深淵に失墜するという機会に富んでいるのではあるまいか。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
しかしずっと年を取った後に、再びこうした規則正しく繰返される「試験」の峠を越そうとは予期しなかったが、そのおかげで若い日の学生時代の幻影のようなものを呼び返し、そうしてもう一度若返ったような錯覚を起こさせる機縁に際会するのである。
寺田寅彦 初冬の日記から 青空文庫
雨氷の成因については岡田博士もかつてその研究の結果を発表された通り、やはり上層の雨滴が下層の寒気に逢うて氷点下に冷却され、しかも凝結の機縁を得ないために液状で落下し、物体に触れると同時に先ず一部が氷結し、あとは徐々に氷結するのである。
寺田寅彦 凍雨と雨氷 青空文庫
無煙火薬の形を管状にする方が有利であるということを論じた論文が全集の第五巻に出ているのはこういう機縁に因るのである。
寺田寅彦 レーリー卿(Lord Rayleigh) 青空文庫
作例 · 標準
ある著名な経営者の講演会に参加したのが機縁となって、彼は起業を決意した。
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今回のプロジェクトが機縁となり、他部署の優秀な人材と知り合うことができた。
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海外留学という機縁を最大限に活かして、語学だけでなく現地の文化も深く学びたい。
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