行縢
むかばき
名詞
標準
cloth or hide used to cover the legs during travel and hunting
文例 · 用例
それからちよつと出ると、そこはもう西洞院の大通りで、馬車、さき追ふ人の聲に雜つて下司どもの罵り騷ぐ聲や、行縢を着けた男や、調度掛をつれた騎馬の侍や、つぼ裝束をした女達の通つて行くのがそれと手に取るやうに展けられて見えた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
そこにまた人が來た氣勢がしたと思ふと、今度は日の岡のところまで送つて行つた兄の攝津介が行縢のまゝで入つて來た。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
呉葉は今でも三日おきに行縢をつけ藺綾笠をかぶつて、わざわざその遠い地藏堂へと參詣に行つた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
そこに呉葉が行縢姿でその參詣から歸つて來た。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
兎に角、談柄はそれからそれへと移つて、酒も肴も残少になつた時分には、某と云ふ侍|学生が、行縢の片皮へ、両足を入れて馬に乗らうとした話が、一座の興味を集めてゐた。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
越中守として踏み歩いた越路の泥のかたが、まだ行縢から落ちきらぬ内に、もう復、都を離れなければならぬ時の、迫つて居るやうな氣がして居た。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
越中守として踏み歩いた越路の泥のかたが、まだ行縢から落ちきらぬ内に、彼にはもう復、都を離れなければならぬ時の迫つて居るやうな気がしてならない。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
越中守として踏み歩いた越路の泥のかたが、まだ行縢から落ちきらぬ内に、もう復、都を離れなければならぬ時の、迫つて居るやうな気がして居た。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
作例 · 標準
時代劇の撮影のために、役者が鹿の皮で作られた立派な行縢を身につけている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
鷹狩りに出向く際、藪から足を守るために行縢を装着するのは当時の常識だった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
博物館には、江戸時代の武士が実際に使用していた古びた行縢が展示されている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア曖昧さ回避
行縢(むかばき)
一般名詞
- 行縢 — 乗馬の際、脚を守るために着用する装具。チャップスを参照。
出典: 行縢 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0