漸新
ぜんしん
名詞
標準
文例 · 用例
ここにおいて民権論派は隠然三種に分かるるの姿を現わせり、しかして当時有名の新聞記者福地源一郎氏は隠然政府弁護者となりて暗に民権論の反対に立ち、自ら漸新主義の政論者をもって居りたるもののごとし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
当時十八世紀における此の如き特殊の風俗流行|並に美術の研究は専門の史家といへども、いまだ着目せざりし所なるを以て、この事|既に漸新なるに加へてまたその考証研究の態度も従来の史家とは全く趣を異にしたり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
マストドン、象、真の駱駝、鹿、ウシ科の動物といった新しい動物は一切見られず、そのためレイクは最後の堆積が生じたのは漸新世のことであり、少なくとも三千万年の間、現在のように乾燥して生物のいない状態のまま外部との交流を断っていたと結論した。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
洞窟が塞がった漸新世以降いつまでこの連続性が維持されてきたかについては、無論のこといかなる推測もしかねる。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫