曳々
えいえい
名詞
標準
heaving
文例 · 用例
またそれがために勢を増し、力を得ることは、戦に鯨波を挙げるに斉しい、曳々!
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
また其がために勢を増し、力を得ることは、戰に鯨波を擧げるに齊しい、曳々!
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
) と曳々声で、水を押し上げようと努力る気勢。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
酒代は惜まぬ客人なり、然も美人を載せたれば、屈竟の壯佼勇をなし、曳々聲を懸け合はせ、畷、畦道、村の徑、揉みに揉んで、三|里の路に八九|時間、正午といふのに、峠の麓、春日野村に着いたので、先づ一|軒の茶店に休んで、一行は吻と呼吸。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
やがて孫呉空が雲の上を曳々声で引背負ったほどな芭蕉を一枚、ずるずると切出すと、芬と真蒼な香が樹の中に籠って、草の上を引いて来たが――全身|引くるまって乗っかった程に大いのである。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
唯有る横町を西に切れて、某の神社の石の玉垣に沿ひて、だらだらと上る道狭く、繁き木立に南を塞がれて、残れる雪の夥多きが泥交に踏散されたるを、件の車は曳々と挽上げて、取着に土塀を由々しく構へて、門には電燈を掲げたる方にぞ入りける。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
不思議にも無難に踏留りし車夫は、この麁忽に気を奪れて立ちたりしが、面倒なる相手と見たりけん、そのまま轅を回して逃れんとするを、俥の上なる黒綾の吾妻コオト着て、素鼠縮緬の頭巾被れる婦人は樺色無地の絹臘虎の膝掛を推除けて、駐めよ、返せと悶ゆるを、猶聴かで曳々と挽き行く後より、「待て、こら!
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
曳々聲を出して押付くる間に、終に下よりつき殺されたるは、如何に殘念なりけむ。
— 大町桂月 『國府臺』 青空文庫
作例 · 標準
重い岩の移動には、大勢の曳々が必要だった。
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船の錨を引き上げる時の曳々が、遠くまで響いた。
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祭りの山車を曳々する参加者たちの熱気に包まれた。
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