末書
まっしょ
名詞
標準
文例 · 用例
畠の岸で見つけた雲雀の卵を取って、罰金と仕末書を取られた者がある。
— 黒島伝治 『名勝地帯』 青空文庫
始末書ヲ書ク 上海ニテ司令官乗船、事務長ガ頼ム 司令官、兵ヲ事務長ノ室ヘ呼ブ(夜) 始末書ヲ破ル、兵感激ス。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
司令官、兵ニ破ッタ始末書ヲ渡シ、海ヘ捨テロト云フ 兵室ヲ出ル、消灯ラッパ聞コエル 兵戻ッテ来ル 司令官「遅レタ罪ダ」ト兵ヲ叱ル。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
」「ぢや始末書かも知れぬ。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
夜の女であったということも、充分罪にする理由だったが、雪子も充分改心して地道な生活にはいると誓ったので、刑事は説諭と始末書だけで、釈放することにした。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
しかれば子孫のため事の顛末書き残しおきたく、京都なる弟又次郎宅において筆を取り候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
当時はそんな事件が多く煩瑣にたへかねて、召喚しただけで問題にしなかつたが、その証拠はちやんと栗原の調書や自分の提出した始末書に残つてゐるぞ。
— 武田麟太郎 『現代詩』 青空文庫
到着したすぐ翌る日、彼は一々始末書を提出させて、職員という職員をすっかり震えあがらせたが、収支が曖昧で、到るところに使途不明のまま、公金が不足しているのを発見すると、忽ち、例の素晴らしい構えの瀟洒な住宅に眼をつけて、さっそく調査の歩を進めた。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫