髪振
かみふり
名詞
標準
shoulder-length hairstyle for children
文例 · 用例
背中に黒髪振乱したる若い娘の、血に染ったのを背負って来た。
— 江見水蔭 『怪異暗闇祭』 青空文庫
お下げに髪振り分けて肩に垂らしたサンドの前に、小径をへだて、猪首のスタンダアルの横顔の浮彫があった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
かぶろ髪振分髪の四五人の子を伴ひて春風通る これは町家の春の風景で、春著を著飾つた女の子が四五人羽子板か何か持つて急ぎあしで通つた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
前屈み、左に傾いでいた生首が髪振り乱して合点がってんをするようにゆさゆさと動いて、背後に反った。
— 怨霊首人形 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
シナの幽霊についてなお述べたいこともあるが、さらに稿を改めることとして、前記の『春秋左氏伝』にある「※鬼の被髪地に及ぶ」は、日本の幽霊の髪振り乱せるとよく一致せることを付記しておく。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
それが何と、髪振り乱して、鼠色の着付を引摺った幽霊でもあることか、水々しい島田髷に、薄化粧までした、十七八の美しい娘。
— 幽霊にされた女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
どうぞ会わずに亡くなってくだされと、空恐ろしくも親に死ねと言った、その不孝の罪で私は海の底に沈められ、藻屑のなかで髪振り乱して魚の餌食となりまする。
— 藤野古白 『人柱築島由来』 青空文庫
早く、あれを、あれを……」 突如として劈くような金切声が響き渡ったかと思うと、黒衣の京子が、二青年の手を振り払い、後手に縛られたまま、髪振り乱して、兄の側へ駈け寄った。
— 江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 青空文庫
作例 · 標準
七五三の折、髪振の愛らしい姿で写真に収まる娘を見て、親としての成長を実感した。
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古典的な挿絵に描かれた少女たちは、皆一様に髪振のスタイルをして遊んでいた。
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「わあ、まるでお人形さんみたい! その髪振の髪型、とてもよく似合っているわよ」
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昔の日本では、このくらいの年齢の子供は髪を短く切りそろえた髪振にするのが一般的だったらしい。
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