手の届かないところ
てのとどかないところ
表現名詞
標準
(a place) out of one's reach
文例 · 用例
振りほどいたときには、もう馬のひづめの音が聞こえ、ふたりは手の届かないところまで行ってしまっていた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
「どうだね、お前の髪にでも挿して見たら」 と岸本が言ったので節子は彼方是方と蕾を探したが、彼女の取ろうとするのはいずれも彼女の手の届かないところにあった。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
その人が、この頃、僕の手の届かないところに行ってしまった。
— 豊島与志雄 『別れの辞』 青空文庫
喜美子はもう手の届かないところにいるようでもあるし、すぐ掌の中にいるようでもある。
— 豊島与志雄 『白木蓮』 青空文庫
そういうわたしなぞが過去の事物を探り求める方法というものも実際狭い範囲に限られていて、真に考証の正確を期することは自分らの手の届かないところにある。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
妻 いろんなものがあるわ、手の届かないところにね。
— 岸田國士 『明日は天気(二場)』 青空文庫
生命現象は非常に複雑であって、現在の科学で手の届かないところが沢山ある。
— 中谷宇吉郎 『科学ブームへの苦言』 青空文庫
雄鶏は、自慢を許すなら、地上のあらゆる競争者を負かしてしまった――が、この相手、こいつは手の届かないところにいる、これこそ勝ち難き競争者である。
— HISTOIRES NATURELLES 『博物誌』 青空文庫
作例 · 標準
憧れのあの人は、私にとっては手の届かないところにいる存在だ。
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子供が触ると危ないので、ハサミは手の届かないところにしまっておく。
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高級ブランドのバッグは、今の私の給料では到底手の届かないところにある。
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