関前
せきまえ
名詞
標準
文例 · 用例
」 で、所在なさに、金屏風の前へ畏って、吸子に銀瓶の湯を注いで、茶でも一杯と思った時、あの小児にしてはと思う、大な跫足が響いたので、顔を出して、むこうを見ると、小児と一所に、玄関前で、ひょいひょい跳ねている女があった。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
今|貴僧がここへいらっしゃる玄関前で、紫雲英の草を潜る兎を見たとおっしゃいました、」「いや、肝心のお話の中へ、お交ぜ下すっては困ります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
それなのに、昨年の秋、私がれいに依ってよそで二、三夜飲みつづけ、夕方、家は無事かと胸がドキドキして歩けないくらいの不安と恐怖とたたかいながら、やっと家の玄関前までたどりつき、大きい溜息を一つ吐いてから、ガラリと玄関の戸をあけて、「ただいま!
— 太宰治 『家庭の幸福』 青空文庫
また数日たって某大学の構内を通ったら壮麗な図書館の屋上に立ってただ一人玄関前の噴水池を見おろしている人がある。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
昼は屋台が廻って、この玄関前へも練込んで来て、芸妓連は地に並ぶ、雛妓たちに、町の小女が交って、一様の花笠で、湯の花踊と云うのを演った。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
―― 人と荷を分けて積むため、自動車をもう一|台たのむ事にして、幅十|間と称ふる、規模の大きい、寂びた町の新しい旅館の玄関前、広土間の卓子に向つて、一|休みして巻莨を吹かしながら、ふと足元を見ると、真下の土間に金魚がひらひらと群れて泳ぐ。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
八 均平はしばらく玄関前で、加世子たちの出て来るのを待ってから、やがて製材所の傍を通って街道へ登った。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
玄関前の両側の花壇の牡丹には、藁で器用に霜がこいさえしつらえてあった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
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関前(せきまえ)は、東京都武蔵野市の地名。現行行政地名は関前一丁目から関前五丁目。郵便番号は180-0014(武蔵野郵便局管区)。面積は1.10km2。
出典: 関前 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0