根曲がり
ねまがり
名詞
標準
文例 · 用例
信州の枕言葉のミスズカル根曲がり竹を切り出してくる土地の人が、後ろに兎の生きたのをぶらさげている。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
根曲り竹も、楊の根も、樅の肌も、はた長くしな垂れるサルオガセも、その柔嫩の手に、一旦は、撫でられぬものはない。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
根曲り竹の藪を三時間もかかりて潜り抜け、偃松帯に取付きて、ほっと一と息つく。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
根曲り竹ならば、押分け押分けて上らるべし。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
彼は、はじきかえす根曲り竹の上を、そのばねの反動に送られるように辷って行った。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
就中偃松は千八百米附近から姿を顕し、陣竹(根曲り竹)と混生していることなどもあった。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫
倒木を乗り踰えたり、根曲り竹の密叢を匐い抜けたりする。
— 木暮理太郎 『秋の鬼怒沼』 青空文庫
切り明けがあるので夫を頼りに崖の上を横に搦みながら二町程行くと、太い根曲り竹の藪の中に放り込まれて、後へも先へも出られなくなる、まるで八幡知らずへ入ったようだ。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫