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錦木

にしきぎ異読 ニシキギ
名詞
1
標準
winged spindle-tree (Euonymus alatus)
文例 · 用例
そこが中庭になる、錦木の影の浅い濡縁で、合歓の花をほんのりと、一輪立膝の口に含んだのは、五月初の遅い日に、じだらくに使う房楊枝である。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
――其年活けた最初の錦木は、奥州の忍の里、竜胆は熊野平碓氷の山岨で刈りつゝ下枝を透かした時、昼の半輪の月を裏山の峰にして、ぽかんと留まつたのが、……其の木兎で。
泉鏡花 玉川の草 青空文庫
――※、鮠、鮴の類は格別、亭で名物にする一尺の岩魚は、娘だか、妻女だか、艶色に懸相して、獺が件の柳の根に、鰭ある錦木にするのだと風説した。
泉鏡花 古狢 青空文庫
トあの大提灯を、釣鐘が目前へぶら下ったように、ぎょっとして、はっと正面へ魅まれた顔を上げると、右の横手の、広前の、片隅に綺麗に取って、時ならぬ錦木が一本、そこへ植わった風情に、四辺に人もなく一人立って、傘を半開き、真白な横顔を見せて、生際を濃く、美しく目迎えて莞爾した。
泉鏡花 妖術 青空文庫
提灯の前にすくすくと並んだのは、順に数の重なった朱塗の鳥居で、優しい姿を迎えたれば、あたかも紅の色を染めた錦木の風情である。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
※立つる錦木甲斐なく朽ちて、逢わで年経る身ぞ辛き 彼女は一座の耳を惹きつけるほどの美しい清らかな声であった。
岡本綺堂 鳥辺山心中 青空文庫
』『錦木といいます』『いつ頃から、通っているのじゃ』『十月の初めからです』『じゃ一月にならないのだな。
菊池寛 島原心中 青空文庫
あの錦木という女は、えらい女だな。
菊池寛 島原心中 青空文庫
作例 · 標準
庭の錦木が真っ赤に紅葉し、道行く人々が思わず足を止めて見入っている。
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錦木の枝には「カミソリの刃」のような独特の翼があり、冬の枯れ枝になっても趣がある。
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秋が深まるとともに、錦木の葉は燃えるような鮮やかさを増していく。
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