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板碑

いたび
名詞
1
標準
文例 · 用例
ふたたび郷平橋を渡りつつ、赤平川を郷平川ともいうは、赤平の文字もと吾平と書きたるを音もて読みしより、訛りて郷平となりたるなりという昔の人の考えを宜ない、国神野上も走りに走り越し、先には心づかざりし道の辺に青石の大なる板碑立てるを見出しなどしつ、矢那瀬寄居もまた走り過ぎ、暗くなりて小前田に泊りたり。
幸田露伴 知々夫紀行 青空文庫
地震で焼けた向島の梵雲庵は即ち椿岳の旧廬であるが、玄関の額も聯も自製なら、前栽の小笹の中へ板碑や塔婆を無造作に排置したのもまた椿岳独特の工風であった。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
しかしながら心のなかの塚や板碑などをも同様に、いなその同様以上にたいせつなことになってきた。
佐々木喜善 東奥異聞 青空文庫
銀閣寺義政時代の宝徳のが唯一つあるが、此は今一つはりがねで結わえた二つに破れた秩父青石の板碑と共に、他所から持って来たのである。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
それに六尺ほどな板碑が、にょっきと建ち、台石となっている石彫りの大亀は、碑を背に載せて、千古、眠りより醒めず、といったふうである。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
このほか園内には西仏の板碑を始め、並木五瓶の句碑、京伝の机塚、竹本津賀太夫(文化の名手)の還暦賀碑、浅草庵市人の狂歌碑、笠翁斎の花塚(千蔭の書)などあるが、今時これらを見て回る篤志家もあるまい。
山本笑月 明治世相百話 青空文庫
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板碑(いたび)は、主に供養塔として使われる石碑の一種である。板石卒塔婆、板石塔婆と呼ばれ、特に典型的なものとしてイメージされる武蔵型板碑は、秩父産の緑色片岩を加工して造られるため、青石塔婆とも呼ばれる。

出典: 板碑 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0