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忙しげ

せわしげ
形容動詞
1
標準
looking busy
文例 · 用例
玄関先に夫らしい足音がすると、先刻から火鉢に凭つて時計ばかりみてゐた妻君は、忙しげに立ち上つて玄関に行つた。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
それから忙しげに、なんの必要もない抽斗なぞを開け放して、品物を取り出しては、又元の位置に戻したり何かした。
DIE FLUCHT 駆落 青空文庫
」 終りの方は独語の様に云放つて、彼は忙しげに階段を下りて構内の電信取扱所へ行つた。
平出修 逆徒 青空文庫
渠らのある者は沈痛に、ある者は憂慮わしげに、はたある者はあわただしげに、いずれも顔色穏やかならで、忙しげなる小刻みの靴の音、草履の響き、一種|寂寞たる病院の高き天井と、広き建具と、長き廊下との間にて、異様の跫音を響かしつつ、うたた陰惨の趣をなせり。
泉鏡花 外科室 青空文庫
併し凝る氣で從事するものは、其の絹紙筆墨を費すや甚大甚夥なるも、畢に繋がれたる馬の一つの柱を遶り、籠められたる猿の六つの窗に忙しげなると同樣に、何の進境をも示さぬものである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
水落つ、たたと…………両国の大吊橋はうち煤け、上手斜に日を浴びて、色薄|黄ばみ、はた重く、ちやるめらまじり忙しげに夜に入る子らが身の運び、太皷ぞ鳴れる。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
女房は銚子を忙しげに受け取って、女中に「用があればベルを鳴らすよ、ちりんちりんを鳴らすよ、あっちへ行ってお出」と云って、障子を締めた。
森鴎外 鼠坂 青空文庫
多年の抱負の実現に生々と忙しげな孔子の顔を見るのも、さすがに嬉しい。
中島敦 弟子 青空文庫
作例 · 標準
窓の外を眺めると、サラリーマンたちが忙しげに駅へと向かっていた。
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彼女は忙しげにキーボードを叩いており、話しかけられるような雰囲気ではなかった。
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厨房の中では、料理人たちが忙しげに動き回り、オーダーをこなしている。
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忙しげ(せわしげ) — 幻辞.com