続け様
つづけざま
名詞
標準
文例 · 用例
二三度続け様に、水道尻居まわりの屋根近な、低い処で、鴉が啼いた。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
」 一言いったきり、一樹が熟と凝視めて、見る見る顔の色がかわるとともに、二度ばかり続け様に、胸を撫でて目をおさえた。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
」 六杯、続け様に、のんだ。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
静岡の何でも町端れが、その人の父が其処の屋敷に住んだところ、半年ばかりというものは不思議な出来事が続け様で、発端は五月頃、庭へ五六輪、菖蒲が咲ていたそうでその花を一朝奇麗にもぎって、戸棚の夜着の中に入れてあった。
— 泉鏡花 『一寸怪』 青空文庫
物の小半時も聞かされちゃ、噛み殺して居た欠伸の御葬いが鼻の孔から続け様に出やがらあな。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
二つ三つ続け様に喰わしてから手を離すと、相手は意気地なく倒れた。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
殺してしまうや否や門の戸を続け様に敲くものがある。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
いいやと答えようとする舌先を遮って、二三句続け様に、滑らかな南の方の言葉を使った。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫