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玉虫

たまむし異読 タマムシ
名詞
1
標準
jewel beetle (esp. Chrysochroa fulgidissima)
文例 · 用例
二 玉虫 夏のある日の正午|駕籠町から上野行の電車に乗った。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
すると眼の下の床へぱたりと一疋の玉虫が落ちた。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
手近にあったアルコールの数滴を机の上に垂らしてその上に玉虫の口をおっつけると、虫は活溌にその嘴を動かしてアルコールを飲み込んだ。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
「午後の御茶」の時間に皆で集まったときに、自分は、この玉虫がいったいどこであの婦人の髪の毛に附着して、そうして電車の中に運ばれたであろうかという問題を出した。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
しかしこの玉虫の一例は、われわれがわれわれの現在にこびり付いた過去の一片をからだのどこかにくっつけて歩いているということのいい例証にはなるであろう。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
もしもその日の夕刊に、吉祥寺か染井の墓地である犯罪の行われた記事が出たとしたら、探偵でない自分は、少なくも一つの月並みな探偵小説を心に描いて、これに「玉虫」と題したかもしれない。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
アルコールを飲んだ玉虫はとうとう生き返らなかった。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
手近にあった水銀燈を点じて玉虫を照らしてみた。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
作例 · 標準
捕まえた玉虫の羽があまりに綺麗だったので、標本にして残しておくことにした。
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玉虫の厨子に使われている羽は、千年以上経ってもその輝きを失っていない。
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森の中で見つけた玉虫が、光の当たる角度によって緑や紫に色を変えた。
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