来がけ
きがけ
名詞
標準
on the way here
文例 · 用例
今日来がけにちょっと道庁に寄っていただいたが、その用というのがこれです。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そこを狙ったわけでもないが、来がけに一晩保養をしたがね。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
来がけに草深へも寄ったのよ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
なぜか、がっかりして、気が抜けて、その横手から下りて、路を廻るのも億劫でならぬので、はじめて、ふらふらと前へ出て、元の本堂前の廻廊を廻って、欄干について、前刻来がけとは勢が、からりとかわって、中折の鍔も深く、面を伏せて、そこを伝う風も、我ながら辿々しかった。
— 泉鏡花 『妖術』 青空文庫
日向へ蛇が出ている時は、雨を持つという、来がけに二度まで見た。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
規模を大きく、建直した落成式、停車場に舞台がかかる、東京から俳優が来る、村のものの茶番がある、餅を撒く、昨夜も夜通し騒いでいて、今朝来がけの人通りも、よけて通るばかりであったに、はたと忘れていたらしい。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
客人はあと二、三日、石の唐櫃に籠ったように、我と我を、手足も縛るばかり、謹んで引籠ってござったし、私もまた油断なく見張っていたでございますが、貴下、聊か目を離しました僅の隙に、何処か姿が見えなくなって、木樵が来て、点燈頃、(私、今、来がけに、彼処さ、蛇の矢倉で見かけたよ、) と知らせました。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
おかしな思出はそれぐらいで、白河近くなるにつれて、東京から来がけには、同じ処で夜がふけて、やっぱりざんざ降だった、雨の停車場の出はずれに、薄ぼやけた、うどんの行燈。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
作例 · 標準
「ここへの来がけに、駅前の新しいパン屋に寄って買ってきたんだ。食べてみて」
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「来がけにコンビニで公共料金を払おうと思ってたんだけど、すっかり忘れてたよ」
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「会社への来がけにバッタリ中学の同級生に会ってさ、びっくりしちゃった」
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