民族精神
みんぞくせいしん
名詞
標準
racial spirit
文例 · 用例
輸入するにも、国土民情に適したものを篩い選り、そしてさらにこれを民族精神で精製し直し、全く日本的の仏教にして消費し来ったのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
この大乗仏教のみ日本に根付いたという理由は、大乗仏教の現実理想化の思想、無私と慈悲を説く思想、個人主義を排斥して社会生活、国家生活に重きを置く思想、光明的進取的の思想等、ことごとく日本の民族精神に共鳴せられるところのものであるからであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
幸いにしてわが民族精神には、生に対する逞しい健康な気力がもとより備わっており、虚を去って実を採る、真実の理想家の風格があるので、進んでこの大乗の真理を歓迎し文化発展の動力に使ったのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
民族精神の暢達、国民生活の向上、現実の理想化、自利と利他の一致、この四点は全く日本仏教独特の眼目でありまして、時代を代え、形式は更めても、日本に生れ行われる仏教ならばこの眼目を失うことはないのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
そして伝教大師は、この戒壇には日本国民残らず全部を登壇授戒せしめて、一挙に民族精神の作興を企図されたのですが、南都の旧套仏教家の妨害に遭って、生前にはその官許を得られませんでしたが、死後、比叡山にこの授戒は行われたのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかし、浄土教系統の法然上人、親鸞聖人の宗教、および山中独棲の道元禅師の宗教にもこの民族精神の暢達、現実生活の理想化という大乗精神が強く含まれているのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
以上、述べましたように、日本の仏教は必ず民族精神の暢達を図り、現実生活を価値化するところに重心があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
思想信仰ノ價値ハ其ノ民族精神又ハ世界思想ニ戰ヒテ凱歌ヲ擧タル時ニ認メラルル者ナリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
作例 · 標準
詩人は、祖国の美しい自然を歌い上げることで、国民の民族精神を鼓舞しようとした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
この古い叙事詩には、苦難の時代を支えた先祖代々の民族精神が脈々と受け継がれている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
外部からの圧力に対して、人々は不屈の民族精神で一丸となって立ち向かった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
民族精神 とはゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルによって提唱された哲学の概念。これは歴史上で人類が発展する段階において、それを表すような民族固有の精神的な原理のことを言う。この民族精神が決まってくる時というのが、自然などといった敵意を持った上で自身に対抗してくる存在が現れたときである。このような脅威が現れた時には人類というのは態度を決定するということが迫られるわけであるが、このような時にどのような態度を示してきたかということが民族精神を形作ってきたということである。そして民族精神が決まってきたならば、この後にはこの民族はどのような運命に遭遇するかということまでも定まってくるということである。
出典: 民族精神 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0