セレナーデ
セレナーデ異読 セレナード
名詞動詞-サ変
標準
serenade
文例 · 用例
町の音楽隊がセレナーデを奏して通るのを高い窓からグレーチヘンが見おろしている、といったようなきわめて甘いたわいのない子供らしい夢の中からあらゆる具体的な表象を全部抜き去ったときに残るであろうと思われるような、全く形態のない幻想のようなものである。
— 寺田寅彦 『詩と官能』 青空文庫
葉笛を吹くなえゝシューベルトのセレナーデこれから独奏なさいますやかましいやかましいやかましいいその葉をだいじにしまっておいて晩頂上で吹けといふ先生先生山地の上の重たいもやのうしろから赤く潰れたをかしなものが昇てくるといふ (それは潰れた赤い信頼!
— 宮沢賢治 『春と修羅 第二集』 青空文庫
街では星をいっぱい浴びて、ラジオがセレナーデを唄っている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
メカニズム化したセレナーデよ、あんなに美しい唄を、ラジオは活字のように街の空で唸っている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
「ローレライ」に「ケンタッキー・ホーム」に「セレナーデ」に……と調べていったが、私は大きな失望にぶつかった。
— 海野十三 『暗号音盤事件』 青空文庫
恐らく小森屋の方からは此切戸は使はなかつたことでせうから、お通を目當ての深草の少將達が、此處へ押しかけて夜な/\セレナーデを奏したことでせう。
— 恋をせぬ女 『錢形平次捕物控』 青空文庫
尤も何十分間に一人しか通らないという、山の手風の淋しい往来で、ここに立って、恋に痩せた男が、一時間や二時間「セレナーデ」を奏し続けたところで、お巡りさんに叱られるような事は滅多にありません。
— 野村胡堂 『焔の中に歌う』 青空文庫
「それから江島屋の通りは、宵から夜中へかけて、のど自慢が押すな/\ですよ、歌うの吹くの――」 優にやさしき騎士達は、行列を作って夜もすがら、セレナーデを歌い奏で続けて、お艶の一顧を得ようとするのでしょう。
— 恋患い 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「愛する君のために、今夜は窓辺でセレナーデを奏でよう」と彼はロマンチックに囁いた。
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モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、世界で最も有名なセレナーデの一つだ。
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静かな夜の公園で、誰かが奏でるギターのセレナーデが遠くから聞こえてきた。
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