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布売り

ぬのうり
名詞
1
標準
文例 · 用例
「女でさえ惚れ惚れする」 と云って昆布売りの女が見かえり見かえり出て行ったこともあります。
夢野久作 押絵の奇蹟 青空文庫
「おお、お前は布売りか。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
しかし布売りの老人は、そのまま断念しようとはせず、行手へ廻わってまた云うのであった。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
二 と、布売りの老人はあるかなしかに嘲笑ったが、「お侍様、あなたまでが……」「何!
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
屈んで拾う布売りの姿があたかも大|蜘蛛の這ったように、地面に影を描き出したが、さっと吹いて来た夜嵐に桜の花がサラサラと散り、その影をさえ埋めようとする。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
その時年寄りの布売りがいた。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
啓吉はランドセールを肩にすると、夏の初めにやって来る若布売りの子供のような気がして、何だか物語りの中の少年のように考えられ出して来た。
林芙美子 泣虫小僧 青空文庫
大阪から南都へ出る街道口、そこには、伊勢や鳥羽へ立つ旅人の見送りや、生駒の浴湯詣で、奈良の晒布売り、河内の木綿屋、深江の菅笠売りの女などが、茶屋に休んで、猫間川の眺めに渋茶をすすっている。
船路の巻 鳴門秘帖 青空文庫