目立て
めたて
名詞
標準
setting (of a saw)
文例 · 用例
ゴリゴリ、ゲリゲリと鋸の目立てをするような音はほとんど聞かれなくなった。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
しかしそれは結局は弦の美しい音を出すための争闘過程であって、決して鋸の目立てのような、いかなる人間の耳にも不快な音を出すためではないのである。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
帰つて来ると、鋸の目立ての様な声を出して御浚ひをする。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
裏町の黄色い空にのこぎりの目立ての音がしている売春の町にほのめく桜 二月の桜水族館の水に浮く金魚色の女の写真牛太郎が蒲団を乾しているはるばると思いをめぐらした薄陽に二階の窓々に鏡が光る。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
すべて、目立たぬやうにして、目立てと云ふのが、彼の信条らしいな」 ゆき子は、昔の伊庭の性格が、すつかり変つてしまつて、まるで狂人のやうな人物になつてゐるのが薄気味悪いのである。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
」「越後でがアんすが」「ふん、越後の生れならば、雪には馴れとるじゃろう、何の商いに行くのか」「鋸でがんす、鋸、刃もの、――都合によっては鋸の目立ても教えたり」「それは勿怪の幸いというもの、売れるに相違ない――おお、そう、そう――」と彼は東京から廻って来た阿賀妻の手紙を憶いだした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
帰って来ると、鋸の目立ての様な声を出して御浚いをする。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
彼らに丸鋸の目立てをさせると、一日に十三、四個つくる。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
作例 · 標準
ノコギリの切れ味が落ちてきたので、ヤスリを使って慎重に目立てをすることにした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「目立てがしっかりできていれば、力を入れなくてもスッと切れるんだ」と老職人は言った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
素人が目立てをすると刃の角度がバラバラになりやすく、かえって使い物にならなくなる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview