身を寄せる
みをよせる
表現動詞-一段
標準
to live under another's roof
文例 · 用例
で、遠慮したか、葭戸の開いた敷居越に、撓うような膝を支いて、框の隅の柱を楯に、少し前屈みに身を寄せる、と繻子の帯がキクと鳴る、心の通う音である。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
罪の世の御二人には、ただ可恐しく、凄じさに、かえって一層、ひしひしと身を寄せる。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
おつやはぎょっとしたように、太吉の手をぐいと曳いて、上のかたに身を寄せる。
— 岡本綺堂 『影』 青空文庫
前の遊女は、身を寄せるのに馴れた。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
」 坂野は軒下に身を寄せると、注射のケースをポケットから取り出して、立ったまま器用にヒロポンを注射した。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
そこで、ゆく末は知らず、差しあたりはまずここの家に落ち着いたら好かろうということになって、親類でもなく奉公人でもなく、一種の掛り人としてお筆は溝口家に身を寄せることになったのである。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
というのは、娘は表面上は好奇心から無作法に尋ねられるのが厭だからという理由で、間もなく香水商のところからほんとうに暇をとって、バヴェ・サン・タンドレ街の母親の住居に身を寄せることになったからである。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
」 小松原は、ずうっと医師に身を寄せる、と目を返して、今度はその体をじろじろ視めて、「震えてるね、君は。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
作例 · 標準
路頭に迷った彼女は、親戚の家に身を寄せることになった。
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彼は都会での生活に行き詰まり、実家に身を寄せて再出発を図った。
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戦火を逃れた人々は、安全な隣国に身を寄せて生活を再建しようとした。
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標準
to flatten oneself (against)
作例 · 標準
狭い通路で人がすれ違う際、彼は壁に身を寄せて道を譲った。
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混雑した電車の中で、彼女は隣の乗客に身を寄せてなんとかスペースを確保した。
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銃撃戦の中、兵士たちは建物の陰に身を寄せて敵の攻撃を避けた。
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