綴れ
つづれ
名詞
標準
rags
文例 · 用例
これを雨月物語式に綴れば、範頼の亡霊がここへ現れて、「汝、見よ。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
單に心に浮んだ觀念を、心に浮んだ「出來合ひの言葉」で綴ればそれが詩である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
道のそばには野茨の赤い実が玉を綴ればからたちの黄色い実が刺の間にまんまろく挟まつてゐる。
— 北原白秋 『蜜柑山散策』 青空文庫
さりとも知らぬ宮は蟻の思を運ぶに似たる片便も、行くべき方には音づるるを、さてかの人の如何に見るらん、書綴れる吾誠の千に一つも通ずる事あらば、掛けても願へる一筋の緒ともなりなんと、人目あらぬ折毎には必ず筆採りて、その限無き思を写してぞ止まざりし。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
「翁は、元来疎慢にして不学なるゆえ、かなりに蘭説を翻訳しても、人のはやく理解し、暁解するの益あるようになすべき力はなく、されども人に託しては、我本意も通じがたく、やむことなく拙陋を顧みずして、自ら書き綴れり。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
ペンを執りさへすれば半分も何もない何時からでも一気呵勢に書き綴れると思つてゐた。
— 牧野信一 『雪景色』 青空文庫
ゆふべのしめやかさが自分について考へさせる、――愚に覚めて愚を守れ、生地で生きてゆけ、愚直でやり通せよ、愚人の書でも綴れ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
写しかけの綴れの布に白い絵具がべっとりと流れ、連之助は、呆然と顔を上げて、寿女を見た。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
作例 · 標準
貧しい身なりを「綴れを纏う」と表現するが、彼の瞳には強い意志が宿っていた。
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どんなにボロボロの綴れであっても、母が縫ってくれたものなら宝物だ。
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かつては贅を尽くした衣服も、長い年月を経て今や見る影もない綴れと化した。
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標準
(hand-woven) tapestry
作例 · 標準
職人が何ヶ月もかけて織り上げた綴れは、もはや芸術品と呼ぶにふさわしい。
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格式高いホテルのロビーには、壮大な風景を描いた見事な綴れが飾られている。
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綴れの技法を用いて、繊細な色彩の変化を表現した現代アートが注目を集めている。
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標準
sakiori
作例 · 標準
古布を細かく裂いて織り直した綴れの帯は、独特の風合いと温かみがある。
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祖母から譲り受けた綴れの敷物を大切に使い続け、家の一部として馴染んでいる。
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リサイクル精神に基づいた綴れの文化は、現代のサステナブルな潮流にも合致する。
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