遊弋
ゆうよく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
cruising
文例 · 用例
鴨羽の雌雄夫婦はおしどり式にいつも互いに一メートル以内ぐらいの間隔を保って遊弋している。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
夜になると盛んに遊弋をやって賑やかでいい。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
やっと覆いを取ると、眼を開いたまま寝ていた小石の上の金魚中での名品キャリコは電燈の光に、眼を開いたまま眼を醒して、一ところに固っていた二ひきが悠揚と連れになったり、離れたりして遊弋し出す。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
艦隊のように魚以上の堂々とした隊列で遊弋し、また闘鶏のように互いに瞬間を鋭く啄き合う。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
復一がいつまでもそのまま肩で息を吐き、眼を瞑っている前の水面に、今復一によって見出された新星のような美魚は多くのはした金魚を随えながら、悠揚と胸を張り、その豊麗な豪華な尾鰭を陽の光に輝かせながら撩乱として遊弋している。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
春先ではあるがダンダラ縞のモノスゴイ藪蚊がツーンツーンと幾匹も飛んで来て、筆者の鼻の先を遊弋する。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
といっても、日本のように一地域を限ってそういう女が集まっているわけではなく、女自身が単独ですることだから、一見普通の町筋となんらの変わりもないのだが、いわば辻君の多く出没する場所で、女たちは、芝居や寄席のはじまる八時半ごろから、この付近の大通りや横町を遊弋して、街上に男を物色する。
— 牧逸馬 『女肉を料理する男』 青空文庫
絶望と確定した後も、青錨汽船会社は尚三箇月間、責任の捜索船を置いて、延べ航程一万五千海里も附近一帯の海上を遊弋させてワラタ号の破片でもと探し求めたが、これ又何の得るところもなかった、爪立ちして待っている陸の会社へ、捜索船隊は次ぎつぎに失望を齎して帰って来る。
— 牧逸馬 『沈黙の水平線』 青空文庫
作例 · 標準
収穫は豊作で、食料は来年まで十分な有余があった。
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