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罅割れ

ひびわれ
名詞
1
標準
文例 · 用例
教会は粗末な漆喰造りで、ところどころ裂罅割れていました。
宮沢賢治 ビジテリアン大祭 青空文庫
骨が罅割れてゐはしないかといふやうなことも、當面の苦痛が去つて見れば、別に氣にもかからなかつた。
島木健作 生活の探求 青空文庫
僅な餅はさういふことで幾らも減らないのに時間が經つて、寒冷な空氣の爲に陸稻の特色を現して切口から忽ちに罅割れになつて堅く乾燥した。
長塚節 青空文庫
背骨はぞくぞくと罅割れるようで足元はぐらつき始めた。
金史良 土城廊 青空文庫
ほんの些細な刺戟も彼女の容態に響くのだが、そうしていま彼女のいる地上はあまりにも無惨に罅割れているのだったが、それらを凝と耐え忍んでゆくことが彼女の日課であった。
原民喜 苦しく美しき夏 青空文庫
ここでは焼け失せた空間と焼け残った空間が罅割れた観念のように僕の眼に映る。
原民喜 夢と人生 青空文庫
目瞬きはぴつたりととまり、線を引いたやうな切れ目が深く長く、宛も部厚い眼鏡そのものに入つたヒビ割れのやうに見えた。
田畑修一郎 医師高間房一氏 青空文庫
蓮根が出来て最早掘ったらよい時分には泥がヒビ割れる程に水を排除せば蓮根はよく固まります。
牧野富太郎 植物記 青空文庫