足を引きずる
あしをひきずる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to limp
文例 · 用例
「來なければよかつたなあ……」と、心の中に呟いて、横に顏を反け反けしながら、私は重くなつた足を引きずるやうに昇つて行つた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
二人の中で、姉娘は足を引きずるようにして歩いているが、それでも気が勝っていて、疲れたのを母や弟に知らせまいとして、折り折り思い出したように弾力のある歩きつきをして見せる。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
その男はよっぽどからだがおもいと見えて、足を引きずるようにして、のッそり/\歩いていました。
— 鈴木三重吉 『ぶくぶく長々火の目小僧』 青空文庫
その男は、一列になった大勢の一番あとに、両足を引きずるようにして、のろのろというよりもむしろようやく足を運んで行った。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
とたんに、あわてきったような足音――それは、なにか大きなぬれ足を引きずるような、ペッチャ、ペッチャという音だったが、入口の方に消えていった。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
はじめは足を引きずるやうに、が、だんだんに歩を早めて、林を抜けきると、一目散に家の方に向つて走つた。
— 岸田國士 『落葉日記』 青空文庫
その少し足を引きずる後ろ姿を見送って、「あの女は信用していいだろうな、御主人」 平次は問いました。
— 受難の通人 『銭形平次捕物控』 青空文庫
何時間も、彼女が控えの間を通って足を引きずるのが見られた。
— DER PROZESS 『審判』 青空文庫