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矢文

やぶみ
名詞
1
標準
letter affixed to an arrow
文例 · 用例
森は田辺に着いたし、景一に面会して御旨を伝え、景一はまた赤松家の物頭井門亀右衛門と謀り、田辺城の妙庵丸櫓へ矢文を射掛け候。
森鴎外 興津弥五右衛門の遺書 青空文庫
城方は兵糧がない上に、山田|右衛門作と申す者が、有馬勢に内応の矢文を射た」という噂が人々の心を引き立たせた。
菊池寛 恩を返す話 青空文庫
見よ、ファウスト博士から送られた三回目の矢文ではないか!
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
矢文と見えて紙が巻いてある。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
「醍醐弦四郎お約束通り、貴殿を付け狙い致してござる」 矢文に書いてあった文字である。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
(それでは醍醐弦四郎という男は、俺と敵対をするために、このように飛騨の山中まで後をつけて来て矢文を射て、俺を脅迫しているのか) 茅野雄は何となく肌寒くなった。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
(そうは思うものの醍醐弦四郎に、現在このように矢文を付けられ、あからさまなる敵対行動を、約束された上からは、用心しなければならないだろう) で、茅野雄は四方を見た。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
(何も近くにいるのなら、矢文を射てよこすはずはない。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
作例 · 標準
戦国時代、敵陣に秘密の情報を伝えるために矢文が使われた。
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長年連れ添った恋人に、別れの決意を告げるために、彼は最後の矢文を送った。
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現代では想像もつかないが、当時は矢文が重要な通信手段だったのだ。
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