雄気
ゆうき
名詞
標準
文例 · 用例
彼は英雄気どりで、糸の先の銀蠅を水のなかに浸す。
— HISTOIRES NATURELLES 『博物誌』 青空文庫
――もとより稚気満々たる英雄気取りの気負も多分にあることをひと先づ一応は認めるにしても、私は損失や制裁を世間の常識が怖れてゐるほど怖れてはゐない)三千代を捨てる全ての力があげて私の自由意志によるものであり、私は自らの憫憐の情を必ずしも不当のものとはしてゐなかつた。
— 坂口安吾 『狼園』 青空文庫
「英雄気どりの偉い人、偉い人を崇拝する人、どっちも、きらい。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
堂々とそれをみせびらかして英雄気取になっていた。
— 久坂葉子 『灰色の記憶』 青空文庫
年に二回あるピアノの会や、踊りの会で、私は自然舞台度胸が出来ており、そのことが、だんだん大人に対する警戒心をほどいてくれ、それに、英雄気取りが、私に大した自信をつけてくれたのか、こわいものなしの児童であった。
— 久坂葉子 『灰色の記憶』 青空文庫
そのことが又私を英雄気分にさせた。
— 久坂葉子 『灰色の記憶』 青空文庫
いわんや草莽の中に蟄伏し、超世の奇才を懐き、雄気|勃々として禁ずる能わざるものにおいてをや。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
彼は跛の駝鳥なれども、なお万里の平沙を奔らんとする雄気あり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫