幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
そうしてこの悩みはやがてまた noumenon の世界の定として形而上的情調をも取って来るのである。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
媚態とは、一元的の自己が自己に対して異性を定し、自己と異性との間に可能的関係を構成する二元的態度である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
媚態と「諦め」との結合は、自由への帰依が運命によって強要され、可能性の定が必然性によって規定されたことを意味している。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
もとよりその成立上の存在規定が異性的特殊性である限り、「いき」のうちには異性に対する定が言表されている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
しかし「いき」の形相因たる非現実的理想性は、一元的平衡の破却に抑制と節度とを加えて、放縦なる二元性の定を妨止する。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
「いき」の質料因と形相因とが、化粧を施すという媚態の言表と、その化粧を暗示に止めるという理想性の定とに表われている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
およそ意識現象としての「いき」は、異性に対する二元的|定としての媚態が、理想主義的非現実性によって完成されたものであった。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
そうして、平衡を打破して二元性を定する点に「いき」の質料因たる媚態が表現され、打破の仕方のもつ性格に形相因たる理想主義的非現実性が認められた。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫