言い騒ぐ
いいさわぐ
動詞
標準
文例 · 用例
高氏は、床几を退いて、神祇門の廂の下に、つかのまを、まどろんでいたが、「おうっ、深草あたりだ」「伏見、山崎、竹田の空までも、真っ赤に見ゆる」 と、口々に言い騒ぐ兵の声に、ふと目をさまして見ると、なるほど、洛外の西から南へかけて、燎原の火ともいえる炎の波がえんえんと横に長く望まれた。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
一〇 新しい建築の話 新しい建築ができて、屋根のかわらもふき終ったので、建築家がそこへ見回りに来ましたら、あっちでもこっちでもブツブツ言いさわぐ声が高く丸太を組んだ足場の中から起っていました。
— 島崎藤村 『力餅』 青空文庫