一杯機嫌
いっぱいきげん
名詞-の形容詞形容動詞名詞
標準
tipsy
文例 · 用例
遊び人は一杯機嫌で茶を持って来たお絹の手をグイと掴んで引き寄せ様とする。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
一杯機嫌の此村大吉、ニタニタ笑い乍ら仲蔵を睨んでいたが、 ノッシノッシ花道へ上って、 震え上って居る仲蔵の傍へ寄り、T「よくも、この大吉と 定九郎とを 一緒にしやがった」 物凄い権幕に仲蔵蒼くなる。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
橙背広のこの紳士は、通り掛りの一杯機嫌の素見客でも何でもない。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
得右衛門を始めとして四人の壮佼は、茶碗酒にて元気を養い一杯機嫌で立出でつ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
定食二十銭の(これはたしかに安い)一杯機嫌で映画館にはいつた、何年ぶりのシネマ見物だらう、今日初めてトーキーを聴いたのだから、私もずゐぶん時代おくれだ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
一杯機嫌で西へ抜け出ると、難波新地である。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
その晩もいつもの夫婦喧嘩から、一杯機嫌の権七は、店にならべてある商売物のなかから大工道具の手斧を持ち出して、女房の脳天を打ち割ったので、おいねは即死した。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
二 小屋から巻き起つて来る唱歌は、狸よ、狸よ、お寺の庭は、今宵も隈なき月夜の萩の花ざかり、同勢集めて出ておいで、一杯機嫌のお月見で、和尚さんは大浮れ、浮れて浮れてぽんぽこぽん、お前も負けずに打てや打て、ぽんぽこぽんと腹鼓……。
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫
作例 · 標準
父は晩酌でビールを飲むと、いつも一杯機嫌になって昔話を始める。
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彼はたった二杯のワインで、すっかり一杯機嫌で冗談を言っている。
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忘年会では、普段は無口な山田さんが一杯機嫌でカラオケを熱唱していた。
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