新社
しんしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
頑冥なる守旧家の手によつて捧げらる新社会の祭壇の前の俺は犠牲だ。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
しょんぼり佇んで千日前の雑閙に注意深く眼を配っていると、なにか新社員のみじめさといったものが寒々と来た。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
新社長となった関澤さんが旗を振っていたTOWNSを、富士通はその後も可愛い子ちゃんを動員して根性で囃し続けたが、やはり苦戦は免れなかった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
社中のものの話に聞けば、あの背の低い、肥満した体を巴里為立てのフロックコオトに包んで、鋭い目の周囲に横着そうな微笑を湛えた新社主|誉田男爵は、欧羅巴の某大国のCorps diplomatiqueで鍛えて来た社交的|伎倆を逞うして、或る夜一代の名士を華族会館の食堂に羅致したのである。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
社中のものの話に聞けば、あの背の低い、肥満した体を巴里為立てのフロックコオトに包んで、鋭い目の周囲に横着そうな微笑を湛えた新社主|誉田男爵は、欧羅巴の某大国の Corps diplomatique で鍛えて来た社交的|伎倆を逞うして、或る夜一代の名士を華族会館の食堂に羅致したのである。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
四十三年(庚戌) 一九一〇○四月、中村吉蔵監督のもとに、東京座にて新社会劇団第一回公演。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
さらでだに其の父兄の手によりて經營せられたる明治の新社會が既に完成の域に近く、今後彼等青年が自發的に活動すべき餘地の少き時に當り、爲政者の壓迫斯の如きに於ては其の趨る所果して何處ぞ。
— 石川啄木 『無題』 青空文庫
朝鮮の社會が遂に獨立を失つたのは、永く其腐敗に任せ、衰朽に任せて、自ら振作し、刷新して、新社會、新生活に入る能力、思想のなかつた爲めであると思ひます。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫