縺れ
もつれ
名詞頻度ランク #28069 · 青空 75 例
標準
tangle
文例 · 用例
それはもう、疲れしぼみ、悔とさびしい微笑としか持つてはをらぬけれど、それは此の世の親しみのかずかずが、縺れ合ひ、香となつて籠る壺なんだ。
— 中原中也 『疲れやつれた美しい顔』 青空文庫
やがて凜とした甲聲『殺せ、殺せ、妾を殺して……こ……この人に罪は無い、みんな妾が惡いのだから』婀娜かしい襦袢の袖が縺れて、男の肩に纏綿る。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
今来た路の方を振り向くと、峡間の底から、大霧は雪を包んで乱舞を始めている、それは噴火口の底から、硫烟が幾筋も縺れ合い、こんぐらかって、騰上するようである。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
一説によれば chicane の略で裁判沙汰を縺れさせる「繊巧な詭計」を心得ているというような意味がもとになっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
お前の口は半分明け放たれ、齒並の奧に白苔の生えた舌が縺れてゐた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
おまけに横合いからお俊のように偽迎いがあらわれた為に、事件はますます縺れてしまった。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
宿命に忍従しようとする不安で逞しい勇気と、救いを信ずる寂しく敬虔な気持とが、その後のくめ子の胸の中を朝夕に縺れ合う。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
盛の牡丹の妙齢ながら、島田髷の縺れに影が映す……肩揚を除ったばかりらしい、姿も大柄に見えるほど、荒い絣の、いささか身幅も広いのに、黒繻子の襟の掛った縞御召の一枚着、友染の前垂、同一で青い帯。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
風が強い日に外を歩いたせいで、せっかくセットした長い髪がひどい縺れになってしまった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
引き出しの中でイヤホンのコードが縺れを成していて、解くのにかなりの時間を要した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
釣り糸に縺れができてしまうと、焦れば焦るほど結び目が固くなってしまうものだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
標準
complication
作例 · 標準
些細な嘘から始まったボタンの掛け違いが、親友との間に深い感情的な縺れを生んでしまった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
遺産を巡る親族間の縺れは、当事者同士の話し合いだけでは解決が困難な状況にある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
かつての同盟国との間に政治的な縺れが生じ、国境付近の緊張が高まっている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview